第40章 ➖案内人➖
『はぁ…私は昔あの子と関わりがあったの…
だから、知ってるのよ…彼の事をね…』
「あぁ…そうでしたね。……そう!!
昔から彼を知る貴方だからこそですよ。
私はあなたに頼んでいるんです!
アーシェングロットくんの商売を
やめさせて下さい!」
『クロウリー…ごめんなさい。
今回は力を貸せないわ。だって…
あの子に非はないんだもの。
対価に応じた報酬に罰を与え彼等と
契約をしたに過ぎないからね』
「あぁ……トホホ…。
雲行きが怪しいとは思っていましたが…。
ならば、明日彼らを連れて案内して下さい。
アーシェングロットくんの動向について…
彼らに教える。それだけでいいんです!
コレならお願いできますか?」
『あの子に不利になる様な事は言わないし…
真実かどうかだけを答える。コレでいい?』
「わかりました…それで構いませんよ。
明日彼らを頼みましたよ…」
『待ってクロウリー…大事な事があるわ
アズールに明日1日密着するのよね?
私達サボりにならない?』
「あ!そこは先生方に私から話しを
しておきますので、安心してください」
『えぇ。わかったわ。
あ、後…もう一つ貴方に頼みがあるわ…
アズールの明日の予定表を出して欲しいの』
「そうですね。その方が効率が良いですね…
わかりました。明日貴方の元へ送りますよ
それでは…皆さん頼みましたよ?」
『はーい。はぁ…本当に…。
さて、貴方達も巻き込まれちゃったわね。
明日1日アズールの尾行といきましょう?』
「お、おう」
「う、うん」
戸惑いながらも返事をする2人…
(そりゃそうよね…トントン拍子で
私とクロウリーが話しを進めて…
割り込む隙なんてなかったのだから…)
集合場所を決め、解散する
各々で明日に備えるのであった