第4章 ∇継続は力…そして別れ∇
数年経ってもサラは現れなかった…
まだいじめは続いていて
唯一の救いであったサラの存在…
裏切られた様な…黒い負の感情と…
不安と喪失感が入り混じり…
それと同時に彼女に”恋”をしていた事に
気付いてしまった…
心を抉るような…痛みが走った…
(こんな感情無くなってしまえ…会いたいよ…
…苦しいよサラ…僕はサラに…)
こんな痛み知りたくなかった…
どんなに泣いても…叫んでも会えない日々
僕は辛く黒い気持ちに耐え切れなくなった…
『黄金の契約書[イッツ・ア・ディール]』
僕は黄金の契約書を取り出し…
君に関する記憶を封じた…
差し出すものは…恋・愛するという感情
違反した場合には…全ての契約書を破棄…
自暴自棄に近かったのかもしれない…
そんな無茶苦茶な契約…
それ程までにこの心の痛みから
解放されたかった…
『あなたが…大好きです…今もこれからも…』
僕は静かに涙し、契約書へサインをした……