第4章 ∇継続は力…そして別れ∇
『何故その2点を?
あなたなら瞬時に移動出来るでしょ?』
「え?この魔法結構疲れんのよ?
だから…移動手段作りたかったのよね〜…
後、同い年になったらね…君と肩を並べて
同じ授業受けてみたいのよね〜」
不適な笑みを浮かべながら話すサラ
何か良からぬ事を企んでる…
そうは解っていても…
魅力的な申し出に断る事も出来ない…
彼女の問いに答えられずにいた
「ねぇ〜…アズール…
あなたにとって…と〜っても魅力的な
ハ・ナ・シ・だと思わない?」
と、言い僕の首筋から鎖骨へと
指を這わせてくる…
『っ!…んっ』
思わず声を漏らしてしまう僕に
妖艶に笑いながら話を続けるサラ
「それとも…あなたには出来ない事だった?
そうよね…ムリよねぇ…」
彼女の挑戦的な言葉にカッとなり…
2つ返事で了承してしまった…
僕は心の中でため息をついた…
この顔をしているサラには…
何を言ったってムダだから…
人魚の力を貰う代わりに…
「あなたに会いたい」と、
口にすれば何処に居ても僕の元へ転移でき
魔力を1/4貰う代わりに…
「僕と同い年(同じ歳の重ね方になる)」
と、言う2つの契約…
この契約が後々役立つなんて…
この時の僕は知る由も無かった…
サラとの契約を終えて
普段の様に
「またね!」
と、手を振る彼女を見送る
そんな彼女に僕も手を振り返しいつもの様に
別れたはずだったのに…