第31章 ➖オーバブロット➖
「来るよ、みんな!」
ユウのその声を合図に戦闘が始まった…
私はサポート役に徹する
蔦などで拘束をし、動きを止める。
後は…回復なども行ったが
ユニーク魔法は使用しなかった
最後の一撃をラギーが決める…
「俺が……王……に…」
そう言い残しレオナは気絶し
暫くするとクロウリーが現れる
それを確認すると…
「僕は少し席を外すよ…」
リドル先輩がみんなにそう言い残し
何処かに立ち去る…
その後にグリムがレオナへと近付き
耳元で大声を出す
「オイ!!起きろ!!」
「……あ?」
「やったー!起きた!ずっと気絶したまま
だったらどうしようかと思ったんだゾ!
さぁ、早く今までの事件は自分が企てました
と自白しろ」
「なに…なんだって?」
「キングスカラーくん…貴方はブロットの
負のエネルギーに取り込まれて暴走し
オーバブロットしてしまったのです
覚えていませんか?」
「この俺が暴走して……
オーバブロット?嘘だろ……」
(オーバブロットすると…
直前の記憶が無くなるの?)
『あ…シルバー達のところに行かないと…
みんな、クロウリー…後は任せたわよ?』
「え?あぁ…はい」
クロウリーの声を聞き
その場を後にする…
−パチン−
=保健室=
「「サラ殿/様」」
『シルバー、セベク状況は?』
「回復魔法にて先程傷付いた者達を治療し…
後は、この者達だけです!!!」
『オッケー…セベク…
もう少し声落として大丈夫だからね…』
−パチン−
残っていた数名の負傷者を一気に治療する
「これで大丈夫だな…試合が始まれば
ココも埋まるだろうからな」
『そうね…2人共お疲れ様…
私は…もう行くね?まだやる事があるから
後でまた会いに行くから…
マレウスに伝えておいてね?
それじゃ…2人共頑張ってね?』
その場を後にして
落ち着いたところで彼のした事を思い出す
フツフツと湧き上がるものを抑えつつ
彼を探し続けるのだった…