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あなただけを…

第4章 ∇継続は力…そして別れ∇


『あ、そうだ!サラ
 僕ユニーク魔法が完成したんですよ!』

彼女は僕よりもずっと年上で大人の為
軽い敬語は使っていたが、彼女は…

「そんなの気にしなくていいのに…
 私とアズールの仲じゃん!」

なんて言って、微笑み…
優しく頭を撫でてくれた
それでも僕は
彼女に対して敬意を表し使用していた

「で?ユニーク魔法はどんなの?」

目を輝かせ僕に問いかけてくる
僕よりも年上なはずなのに…
その表情は僕よりも幼く感じる…
本当にあなたは様々な表情で
僕を魅せてくれる…

(また胸が締め付けられ感覚…
 コレはなんなんだ…)

またモヤついた気持ちを抑え
彼女の問いに答える

『黄金の契約書[イッツ・ア・ディール]です
 この特別な契約書にサインを取り付ければ
 その対象から能力を一つ頂く代わりに…
 なんでも望みを叶えるものです』

-ポンッ -

そう唱え僕は黄金に輝く紙を出して見せた
彼女は驚いた表情で紙を見つめ…
思いもやらぬ事を口にした…

「ホントになんでも?契約内容は?
 …この内容…あなたが損しちゃわない?」

と、契約内容を確認し
彼女がため息吐いた後に問いかけてきた

『今の所はコレしか有りません…
 と、言うか…正直出来ないんです。
 なんせ魔力が足りなくて…
 そこまで複雑な物に出来ないんです…』

落胆する僕に彼女は思いもよらない提案をする

「ん?なら私のを少し分けてあげようか?」

『は?…何を言って…』

目を見開き彼女に抗議しようかと思ったが…
そんな僕の口を人差し指で塞ぎ…
それ以上話す事を許されなかった


「あぁー…もう煩いタコちゃんね〜…
 アズールはスイッチが入ると長々と話しを
 始めるから…少しお黙りよ……」

そのまま彼女の話が続いた…
要約すると僕に魔力を分ける代わりに

僕の元へいつでも瞬時に移動出来る
転移魔法と僕と同い年になる

この2つを取り付けろ!との事だった…
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