• テキストサイズ

あなただけを…

第26章 ➖悪巧み➖


落ち着きを取り戻し…
破れた衣服を魔法で直す

(これくらいならまだ使えるね…)

黒ずんだブレスレットに触れていた…

ドロッと下部から溢れ出たもので
先程の彼との情事を思い出す

(夢じゃないね…そうよね…
 あ…髪留め…)

流れ落ちる物が夢ではないと証明し
冷静になっていく…
その事により髪留めを忘れていた事に気付く

トボトボと歩いていると…

「うぉぉぉぉあ!!」

「ぉらあああ!!」

と、共に殴り合ったのか鈍い音が聞こえた…


慌てて音のするその場所へ向かうと
様子を伺っている
ケイト先輩とリドル先輩を見つける

「あ!サラちゃんじゃん!体調大丈夫?」

グリム達から話を聞いたのであろう
ケイト先輩が私に話しかけてくる…

『はは…貧血みたいで…』

「君たち…少し静かに…話の続きを聞こう」

そうリドル先輩に言われ
大人しく耳を澄ましていた
サバナクロー寮全体が
今回の事件に絡んでいる事や
ラギー・ブッチのユニーク魔法について
などを話していた

「……奴らはもっと大きなことを目論んでる。
 ディアソムニア寮寮長…
 マレウス・ドラゴニアだ………」
 
その後も話しが続く…
雪辱を果たす為“卑怯“なやり方で
当日、ディアソムニア寮に何か仕掛けるつもり

(アズール…あなた彼等の目的を…
 何を仕掛けるか知ってるの?)
/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp