第1章 峰田 実の妹の場合
「………い、いいの………?」
の問いかけにジャックは無言で頷いた。
「ありがとう!!
ジャックくん!!!」
個性を解除したはジャックに飛びついた。
「なっ!!
だ、誰が抱きついていいって言ったかよ!?」
に抱きつかれたジャックは顔を真っ赤にさせる。
「はあぁぁぁ。
たまらぬ…………。
想像してた以上にいい大胸筋っ………!」
は幸せそうな顔でジャックの胸に頬ずりをする。
「は、離れろっ!」
「嫌だっ!
せっかく触っていいって言ったもん!!」
を引き離そうとするジャックだったが、は全然離れる気配がない。
が、女子だから多少の手加減はしているがあまりにも離れないのでジャックはまさか………と嫌な予感がした。
「………まさか例の個性ってやつ使ってるのか?」
「…………………………」
ジャックの言葉に黙って明後日の方向を見ている。
「え?
?」
「ウソだろ?」
エースとデュースが信じられないものを見る目でを見た。
「だって!!
私の経験からいくと触った瞬間、引き剥がされる事が多いからっ!!」
「経験ってちゃん、今日のコレが初犯じゃないね………?」
ケイトが恐ろしいものを見る目でを見た。
「…………この世界でははじめてです」
「うん。
けーくんの目を見て言おうか」
「私のいた世界では同級生にいい筋肉の人がいたので毎日触ってました」
「そいつよく抵抗しなかったな」
グリムがため息をついた。