第1章 峰田 実の妹の場合
サバナクロー寮長、レオナ・キングスカラーは目の前の光景に困惑した。
マジフト大会の有力選手が次々と怪我をする事件をコソコソと嗅ぎ回っているやつがいるらしく、そいつらがレオナの縄張りであるサバナクローの寮にまでやって来たと聞いたレオナはマジフトで少し可愛がって追い出してやろうと思ってサバナクロー寮生で2年生のラギー・ブッチと共に騒ぎの元へ行った。
だが、彼が思ってたのと違う騒ぎになっていた。
「お願いジャックくん!!
筋肉を…………!!
その素晴らしい上腕二頭筋を触りながら大胸筋に頬擦りさせて下さい…………!!」
オンボロ寮の監督生であるがサバナクロー寮生で1年生のジャック・ハウルに土下座をしていた。
「にジャックを近づけさせるな………!!」
と同じクラスでマブだと言っていたはずのハーツラビュル寮生のエース・トラッポラとデュース・スペードがとジャックの間に立ち、土下座しているを警戒していた。
グリムに至っては猫かな?という威嚇をしていた。
「大丈夫?
ジャックくん?
びっくりしたよね」
何故か脅えるジャックをハーツラビュル寮生で3年生のケイト・ダイヤモンドが慰めていた。
そしてよく見ればの周りにサバナクローの寮生達が涙を流してながら倒れている。
「何スか?
コレ」
ラギーがこの状況を見てポロリと言葉を溢した。
隣にいたレオナは口には出さなかったが頭の中では激しく同意していた。
「「「寮長っ!!!」」」
泣いていた寮生がレオナの登場に涙を拭いてレオナに群がる。
「聞いてください寮長!!
あのオンボロ寮のやつがっ!!」
寮生の声に気付いたはレオナ達の方を向いた。
レオナとの目が合った。