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もしも◯◯の姉、妹が監督生だったら

第2章 清水 潔子の姉の場合




トレイが悶々と悩む日々が続いていたある日の事だった。


「そういえばトレイ君聞いた〜?
ってか知ってた?」


トレイと同じハーツラビュル寮所属の3年のケイト・ダイヤモンドがスマホをいじりながらトレイに話しかけてきた。


「何をだ?」

「食堂の君………じゃなくてちゃんか。
実は女の子だったんだって〜」

「………は?」

「おっ!
その反応って事は仲良しのトレイ君も知らなかったんだね!」


トレイの反応にイタズラが成功して嬉しいような笑い方をするケイト。


「女の子って知ってからちゃんを口説こうとしてる奴がちらほら出てるらしいよ〜」

「………なんだと?」

「トレイ君、顔、顔!
今のトレイ君ヤバい顔してるよ〜」


ケイトはそう言ってトレイの顔をスマホのカメラ機能で撮った。


「あ、噂をすればだね」


ケイトが言って見た方をトレイも見てみるとが数人の男子生徒に付き纏われ困っている所だった。


「まー男子校っていう閉鎖的な環境だからっていう状況を差し引いてもアレはないかなぁ………」


ケイトがその光景を見ながら苦笑いをした。


「悪い。
ケイト、俺行ってくる」

「行ってら〜」


の元へ向かうトレイに手を振るケイト。


「ルーク君じゃないけど頑張ってね。
薔薇の騎士」


ケイトはの周りにいた男子生徒を追い払うトレイを見て微笑んだ。











「ありがとうトレイくん」

「いや。
大した事はしてないよ」


にお礼を言われてトレイは照れを隠すように頬を手でかいた。


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