第6章 再会
かかしサイド 続き
数秒の沈黙を得て俺は
少し恥ずかしいようなくすぐったい気持ちを胸に、がらにもなく緊張しながらしゃべりだす。
「サキ…久しぶり…
その何年ぶりだろね…
知らなかったよ、君が綱手様の弟子だったなんて」
「かかしこそ、火影になったんだね。
私は修行も含めて里の外ばっかりだったから、さすがに火影岩みたときは驚いたかな」
サキもちょっと俺に対して緊張感のある態度で話し始めた。
彼女はあの時にくらべ黒髪ものびていたし、大人の魅力のある女性となっていた。
俺の中には、失くしたものを見つけ出せたような興奮と、何年越しかにみた彼女に対してのとまどいに混乱しながらも、火影として長期任務から帰ってきた彼女にしばらく休暇を与えた。