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戦国怪奇譚

第6章 初めてのお手伝い


「私のことは三成と呼び捨てで
 呼んでくれませんか…?
 敬語もなしでお願いします」
「えっ!?でもっ」
(佐助君と同じこと言ってるけど
 流石に歴史人に呼び捨ては…)
「駄目…ですか」
(うっ)
あまりにしゅんとした目で
見られた為来実は折れた
「呼び捨てはちょっと…
 敬語は頑張るね
 ……三成君」
結局佐助と同じ呼び方で呼ぶことにした
「三成君…その呼ばれ方は
 新鮮です」
嬉しそうに顔をほころばせた
「それでいい?」
「はい!」
(良かった…あ、交換条件に
 私の名前も様付やめてって言えばよかった)
「失礼します三成様来実様
 朝餉の準備が整いました」
一人の女中が呼びに来た
「行こ…三成君」
「ふふっはい」
 そうして広間に向かった
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