第5章 天守閣
軍議のあと
やっと膝から開放された来実に
「後で光秀と天守に来い」
と告げて出ていった信長
「はぁぁーーー疲れた」
来実は部屋に戻り
ぐでっと机のような場所に
顔を突っ伏した
(信玄様たちの事話しちゃったこと
佐助君に謝らないとな…
でも佐助君の事は話さずに済んで
良かった)
「着物も慣れないなぁ…」
(着物なんてスタジオア○ス以来だし
次着るのは成人式の振り袖だと
思ってたのに…)
「着物については詳しくないけど
これ相当良いものじゃ…」
よくよく見ると細かい桜の刺繍に
淡い桜色が広がる着物
肌触りがよく馴染んでいた
「これもお礼言わないと…
一度助けただけなのになぁ
大袈裟だよ」