第29章 脱出
「来実!!!」
「…そろそろだ。信長
来実を寄越せ脱出する」
「何だと?」
謙信の言葉に
反応し信長は睨む
「貴様何を…」
ドカン!!!
「!!」
信長は揺れた船から
来実を守るように抱きしめる
「爆薬…」
(俺が来実を連れてきてから
撃てとの指示のはず…
それに今のは船の中から爆発した)
「真逆」
「謙信様!
ご命令通りに致しました」
「御苦労兼続」
「矢張り鼠を仕込んでいたか」
「ふん、それは貴様とて同じだろう」
「っ来実はどうしたのですか?」
「俺たちを庇って撃たれた」
「!」
「信長様!」
「謙信様!」
「謙信!」