第27章 決意
「何処からって貴方達が
攫ってきたんでしょう!」
「そうでは無い」
「…安土からですけど?」
「違う」
(何が!)
「安土に来る前だ」
(!!)
「どうしてそんな事聞くんですか?」
「お前の情報は信長を本能寺で
助けた所までしか無かった
全くの白紙だ」
(当たり前でしょう私はこの時代の
人間じゃないんだから)
「…私はただの普通の女の子です
信長様を助けたのだって偶然で…」
「どーだかな。お前変わってるし」
「貴方に言われたくないです」
「あァ?」
ギロリと鋭く睨まれ
肩をびくりと震わせた