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戦国怪奇譚

第26章 誘拐



「回答になってないです」
「はっ、アンタの言う通りだよ
噂を流すよう命じたのはこの元就サマだ」
(矢っ張り!)

「どうしてそんなことをっ」
「そうしたらお前をめぐって
世界は混沌で溢れかえるだろ?」
「…?何言って…」
「俺は戦で絶えない世をつくる
誰にも脅かされない世を…な」
「ッ!?」
「そのために邪魔なもんは
消すべきだろ?」
「…信長様のこと?」
「そうだ
信長の奴もみーんなまとめて
叩き潰してやるよ」
「そんなことさせない!」
「へぇ?どうやって?」
「私、貴方の言うことなんて
聴きませんから!」
「ぶはっ」
(震えた手ェしてよく言いやがる)

(何笑ってるのこの人!
でもこうして時間を稼げば
佐助君が来てくれるかもしれない…)

「てな訳で…まだまだ利用させて
貰うぜお姫さん?」
「だからっ……ッ!?」
反論しようとすると
首をトンっと叩かれその場で意識を失った



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