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戦国怪奇譚
第22章 春日山城
「さ、佐助君お帰り」
「!?
…信玄様?」
「何で俺限定なんだ?」
佐助は涙で赤くなった顔の来実を
見て驚き瞬時に犯人を特定した
「安心して来実さん
信玄様の部屋の周りに
薪菱ばら撒いて置くから」
「うん」
ぽんぽんと佐助は来実の背中を
優しく叩いた
「あれ痛いんだよなー」
「佐助殿、手伝う」
「兼続さん助かります」
「来実、気を悪くさせてしまった
お詫びに何か買ってあげるよ」
「懲りてねーな」
「要らないので此処で働かせて
下さい」
「ん?」
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