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戦国怪奇譚
第22章 春日山城
その言葉に少し緊張が走る来実
「来実、此処に連れてこられた訳が
分かるか?」
「利用する以外の理由は思いつきません
でも利用しないと言ってたので…
教えて下さい」
あまりに真っ直ぐに聞いてきたので
信玄はふっと笑みを浮かべる
「そうだな…
君を助けることで頭が一杯だった
といったら?」
「信玄様のような武将が
自分の利益なく兵を動かしたり
しないでしょう?」
信玄を含めた他の武将も
少し驚いた顔をした
「…驚いた
君は本当に聡いな」
「では…」
「ああ、1つ目の理由は…」
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