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戦国怪奇譚
第20章 襲撃
「…今日は一緒に居てやるから
寝ろ」
ぽんっと頭に手を乗せた
来実は渋々布団に入って
「…ねえ幸」
「ん?」
「小指ちょうだい」
「………落とせって?」
幸は顔を青ざめさせた
「違うよ!何考えてるの!
手貸して!!」
布団から手を出して
手招きする
きゅっ
「……っ!」
来実は幸の小指を握った
その手は少し震えていた
「一緒に居てくれるんでしょ?
…今日だけ貸してね」
「こんくらいいつでも貸すよ」
と言うと来実は安心したように
寝息を立てた
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