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戦国怪奇譚
第16章 小田原城
「失礼します
来実姫様をお連れしました」
「…入れ」
その声を合図に襖を開かれる
来実は出来るだけ
下を向いていた
「…成程
天女と詠われるだけは
ある…顔をあげよ」
「……。」
(どうしてこの人も天女呼びなの?)
顔を上げると思ったよりも
若く整った顔立ちをしていた
(もっとおじいさんかと思ってたのに)
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