第23章 囚われた英雄
おそるおそる話しかけると、プラズマ団ふたりの鋭い視線が私を捉えた。
相変わらずな自分の膝に力を入れ、震えを押さえ込む。
大丈夫、きっとうまくいく。
マイナス思考のくせを直すんだ。
「トイレ…トイレに行きたいです!」
「2時間前に連れていったはずだが?」
「でもっ、緊張して近くなっちゃって。お願いします」
歯の根が合わず、ガチガチな私を見て、敵意はないと判断したのか、女性のプラズマ団が近寄ってきた。
「……3分以内に済ませろ」
「ありがとうございます」
手はそのままに、足の拘束だけ解かれ、立ち上がる。
Nに目配せすると、察したように頷き返してくれた。
入り口に置かれた荷台に近づき、がくんと膝を曲げて転ぶ。
「きゃ……って、いったぁぁあ!!」
迫真の演技——のつもりが、手を拘束されているのが緊張で飛んでいた。転んだタイミングで、手をつけないのを思い出してもどうにもならない。そのまま脇腹を荷台の角にぶつけ、悶絶する。