第22章 はじまりの3人
やっぱりみんなといるの楽しいな。
もっとここにいたい。
おしゃべりしていたい。
出発をちょっとだけ後にしても?
「ブイ〜?」
かわいい声に呼ばれて、慌てて気持ちをリセットする。
「……ごめんごめん、ぼーっとしてた」
「ブイ!」
そうだよね。
もう、行かないと。
きのみをしまって、リュックを背負う。贈りものやおかあさんのお弁当で、リュックは既にパンパンだ。
大丈夫。
もう寂しくない。
だって、私のとなりにはキミがいる。
「いいか?困ったらいつでも連絡しろよな」
「うん!」
思わず泣きそうになるけど、グリーンにからかわれたくないから笑ってみせた。
レッド、グリーン、リーフちゃん。
私のはじまりの3人。
ずっと憧れの幼馴染。
みんなみたいになれるかな。
きっとなるんだ。
夢を見つけるんだ。
「いってきます!」
これは、私のはじまりの物語。
けれどきっと、誰の心の奥にも同じ光が眠っている。
そして今日も、どこかでまた——。