第21章 行方不明
オヤジはプラズマ団の犯行を仄めかしていたが、きっとこれも罠に違いない。
またゲーチスと手を組んでいる可能性もあるしな。
だが、罠でもなんでもかまわない。
誘いに乗って尻尾を掴んでやる。
「オレの、いや、オレたちの大会を台無しにしやがって…!」
気持ちを落ち着かせるように、固く拳を握り締め、ため息をついた。
ナナ、N。無事だよな?こんな事態になって、お前らもきっと悔しいだろう。
大会が延期となった以上、好きなだけ暴れられる。何がなんでもふたりを見つけてやる。
「…ん?ニューラか」
ふと、ボールが揺れているのに気がついた。
出たいアピールをしていたニューラをモンスターボールから出すと、爪を振り上げてはりきっている。
「お前もあいつらを助けたいって?」
「ンニャッ!」
ニューラはぴょんぴょん飛び跳ねた。
「随分と威勢がいいな?なら、修行して時間を潰すか」
オーダイルをボールから出した。オーダイルはニューラを見つけるとバチバチと火花を散らす。
どちらも好戦的でやる気に満ちている。
そんなコイツらに、今は感謝しないとな。
この怒りをぶつける相手がいなくて、フラストレーションが溜まっていたところだ。
「試したい連携があるんだ。付き合ってもらうぜ…!」
勇ましく吠える2匹は、戦闘態勢になった。
そうして、集合時間までオレたちは修行に明け暮れた。