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【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第6章 層


ー穂波sideー



台所で野菜を切ってるとクロさんがカウンターにきた。



『オムライスはケチャップ?』

「…うーん、ばあちゃんが作るのはそうだけど。木の子餡掛けとかもいい」

『木の子餡掛けか、いいね。多分カズくんはケチャップ。周平はホワイトソース。
…研磨くんはなんだろう?』

「…ケチャップに一票」

『…ふふ』



お母さんがご飯多めに炊いといてくれたみたいでよかった。
お酒飲むから、まとめて夜の分も炊いたんだろうけどお昼でなくなりそ。
スモークチキンと大豆をサラダに乗せて、タンパク質を追加しよ。



玄関の扉が開く音がする。



「あれっ 穂波帰ってきたんだ。お!研磨カズマ!」


研磨「………」
カズマ「………」


クロ「ブッ 笑」

『…研磨カズマって…笑』






『あ、周平〜お昼食べた?』



声をかけるとキッチンに向かってくる。



『オムライスね』

周平「じゃ、おれホワイトソースで。…ってもう作ってるんじゃ〜ん。愛だね、愛』



周平は小さい頃からオムライスにはホワイトソース。
わたしも、ケチャップの味ばかりはきつく感じてオムライスにはホワイトソースが好き。
ライス用の野菜を刻む前に、ホワイトソースを小さなフライパンで作り出しておいた。



オムライスって一人分は簡単だけど、
人数増えるとちょっと手間だったりする…
でもみんなが食べる様子を想うと作るのはいつだって楽しい。




『あっ、紹介するね』




しめじと椎茸があったから餡掛けも作っちゃおうって取り掛かってたら
すっかりクロさんと周平のことを忘れてた。




周平「もう終わったよん。研磨じゃないから」

クロ「自分たちで挨拶できるから 笑」

『…そういう意味じゃないんだけど……』

周平「……穂波、そこ虫刺され?痒そっ」



周平は自分の首筋を指差してからかってくる。



『もーいいから。そうだ周平わたしのグリップテープも張り替えて欲しいな♪』

周平「俺の首にマークつけてくれたらやる〜♪」

『………クロさん、周平はスノーボーダーなの。聞いた?』

クロ「おぉ、聞いたよ。…グリップテープってなに?」

『スケボーのデッキに貼る、滑り止めのシートだよ。定期的に張り替えるの』



会話をしながら料理の手を進める

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