第3章 蝶屋敷編
<炭治郎side>
顔を隠した人におぶされながら
あの女の人の屋敷であろう場所に連れてこられた。
焰さんという人は、ここまで一切声を発さなかった。
玄関で声をかけるも誰も居なくて庭に回ることに。
そこで出会ったのは、栗花落カナヲという少女。
最終選別の時、一緒にいた子だ。
隠1「胡蝶様の申し付けにより参りました。
お屋敷に上がってもよろしいですか?」
カナヲ「(ニコニコ」
隠1「よろし………い?」
カナヲ「(ニコニコ」
隠1「よろしいですかね……?あの…えーー。」
??「どなたですか!!」
炭治郎・隠2「「(ビクーッ」」
後ろからいきなり大きな声が聞こえて驚いた。
ふたつ縛りの女の子がこちらをキッと見つめている。
焰「……蟲柱、胡蝶しのぶに言われて来た。
……怪我人だ。」
慌てふためく俺たちを他所に焰さんは
冷静にそう伝えた。
??「怪我人ですか どうぞこちらへ。(スタスタキビキビ」
焰「………さっさと来い。(スタスタ」
そうして二人は屋敷の方へ歩いていく。
足が早いなぁ。
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??「五回!?五回飲むの?一日に!?」
聞き慣れた声が部屋から聞こえてくる。
??「三ヶ月間飲み続けるのこの薬!?
これ飲んだら飯食えないよ!
すげぇ苦いんだけど つらいんだけど!
ていうか薬飲むだけで俺の腕と足治るわけ!?
ほんと!?(泣」
いやぁぁぁぁぁ ギャーギャー!!
??「まだ騒いでるのあの人……!」
部屋に入ってそれは確信に変わる。
炭治郎「善逸……!!」
??「静かになさってください!!
説明は何度もしましたでしょう!
いい加減にしないと縛りますからね!(ガミガミ」
怒られた善逸は布団に潜ってしまった。
俺をおぶってくれてる人は気を遣ってか
善逸の近くに行ってくれた。
炭治郎「善逸!!」
善逸「ギャーッ!」