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蒼き龍の逝きる意味

第8章 遊郭編


宇髄「てめーに言われなくてもするっつーの。
…花街までの道のりの途中に 藤の家がある(・・・・・・)から
そこで準備を整える。付いて来い。」

そう言うや否や後ろを振り返り、
少し身を屈めたかと思うと……

フッ

土埃をあげて、祭りの神が消えた。

炭治郎「えっ?」

善逸「消えた!!?」

ついて行くも何も、当の本人が消えたら
追えないじゃない!!!!

焰「おい、前だ前。」

焰さんはいつものような落ち着いた声色で
俺達の視線を前にやるように言ってきた。

その声に従って前を見ればツッタカターッと
前を物凄い勢いで走る祭りの神の姿。

善逸「はや!!もうあの距離!
胡麻粒みたいになっとる!!」

伊之助「これが祭りの神の力…!!(ぬぬぬ!!」

炭治郎「いや、あの人は柱の宇髄天元さんだよ。」

善逸「追わないと追わないと!!(汗」

皆一斉に祭りの神…宇髄さんを追う。
なんとしても見失わないようにしないと!!

善逸「(…って、焰さんはまだ退院許可は
出てない筈……。機能回復訓練を始めた
ばかりだって聞いてたけど、大丈夫かな?)」

ふと思い出して焰さんを見ると、
少し汗をかいていた。

走るのはやっぱり辛いんじゃないかな…。

善逸「焰さん。」

焰「ハッ…、何だ。」

善逸「藤の家まで距離もあると思うので
俺の背中に乗ってください!」

焰「断る。」

やっぱり断られるよねーーーー!!!!
分かってました!分かってましたとも!!

炭治郎達にも冷ややかな目で見られてるぅ!!
待ってよ!!下心なんか無いってば!!!

善逸「ほら!焰さんはまだ完全に傷が治った訳では
無いですし、任務前に倒れちゃったら
大変だなーって!!」

焰「……。」

むしろ焰さんはまだ蝶屋敷に居ないと
いけないと思ってるんですけどね。

焰「……途中で限界が近ければ頼む。」

炭治郎「!」

善逸「!はい!」

頼られた!!
今聞いた!?ねぇ!!聞いた!!?
「頼む」って言われたんだけど!!
こりゃ何度だって頼まれますとも!!!
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