第8章 遊郭編
<炭治郎side>
無限列車の任務から四ヶ月が過ぎようとしていた。
俺達は既に傷を完治し、毎日鍛錬をしながら
合間に入る鴉からの指令に従い、
それぞれ鬼を倒しに行った。
一人で行く任務の時も善逸は駄々をこねなくなった。
善逸「禰豆子ちゃんの髪を一房くれ。
頑張るから…。(ハァハァ+汗+涙」
伊之助は以前より尚更猪突猛進に。
伊之助「骨が砕けるまで走り込みだ!!
来いお前ら!」
一人じゃないことは
炭治郎「もうちょっとだ!頑張れ!」
幸せなことだと思う。
それと、煉獄さんは千寿郎さん達に会いに
生家に戻っているそうで今は蝶屋敷には
居ないらしいけど、まだ蝶屋敷で診察を
続けなくちゃいけないらしい。
焰さんは退院許可はまだおりないが
機能回復訓練を始めたらしい。
無理しないといいんだけど…。
炭治郎「(つかれた…)《単独任務帰り》」テクテクリ
《蝶屋敷》
キャーッ キャーッ イヤーッ💦
炭治郎「!?」
何が起きているんだ!?
早く行こう!!
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<NOside>
蝶屋敷では、宇髄天元がアオイとなほを
抱え、連れていこうとしていた。
アオイ「離してください!私っ…この子はっ……」
宇髄「うるせぇな、黙っとけ。」
なほ「ひぃぃぃぃ…(泣+ガクガク」
きよ「やめてくださぁい(泣」みーーっ
カナヲ「……………。(汗」
すみ「はなしてください〜(泣」みゃーっ
柱の宇髄に怯え、泣くきよ達。
固まり、動けないカナヲ。
アオイ「カッ、カナヲ!!(青ざめ」
アオイに助けを求められるが、
次々と頭の中に溢れる単語に
立ち尽くしているカナヲ。
カナヲ「(銅貨、銅貨を投げて決める…)」
行動に移そうとした時、頭に浮かんだのは
炭治郎『心のままに』
炭治郎の優しい笑顔と、言葉。
カナヲはハッとした。
アオイ「カナヲ!」
なほ「カナヲさまーーっ!」
2人に名前を呼ばれた瞬間、カナヲは
自分で動いた。
ガシッ…2人の手と服を掴んだ。
銅貨を投げて決めた訳ではなく、自分の意思で。
アオイ「カナヲ…(涙目」
きよ・すみ「「カナヲさま…(泣」」
引っ張られたことに気付き、立ち止まった
宇髄は振り返る。
宇髄「地味に引っ張るんじゃねぇよ。
お前は先刻指令がきてるだろうが。」