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短編集 オムニバス

第3章 鬼滅の刃「柱と鈴」夢小説


「いくぞ!」

「なっ!?」

奴の動きは素早かった
声をあげた瞬間もう私の目の前に迫っていた

「壱ノ型 不知火!」

腕を斬られた感触に目線を落とせば血が吹き出している

「うおおおお!」

慌てて離れたが奴は秒で距離を縮めてくる
こんなことで怯んでたまるか!

「そんな技通用せんわ!血鬼術 鈴なり轟々!」

「少年耳を塞げ!弐ノ型 昇り炎天!」

「このっ……!」

「参ノ型 気炎万丈!」

「血鬼術 鈴嵐!」

「残念だが俺には音術は効かない!」

「そんなことがあるか!私の鈴の音は人間の鼓膜ならず内部にまで振動を与え内側から破壊することができるのだ!……っ!」

「肆ノ型 盛炎のうねり!」

こいつ俊敏だ!
上弦になったばかりの私にはまだ早いというのか!?
そんなことはない、無惨様が私を指名してくださった!
私が柱に勝てると踏んでくださっているんだ!

「上弦になったばかりか。申し訳なかった、許してくれ」

「許してくれ!?勝った気でいるつもりか!」

「安らかに眠れ」

コイツは何を言っている?
情けか?ふざけるな
まだ私は本気を出して……

「伍ノ型 炎虎!」

「なっにぃッッ!?」

景色がどんどん高く上っていく
冷静に見渡すと自分の体は遠くにあった
首を斬られたのだ


負けた


景色は瞬く間に降下し頭はダンッと音をたてて地面に叩き付けられた

負けてしまった

無惨様申し訳ありません

ああ、血を分けて貰えないのか
炎柱許さない……怨んで出てやる

視線を炎柱に向ければ奴は私を見下ろしていた
煉獄、何だその顔は

どうして悲しい顔をしている

あんたは勝ったのに

何故だろう……あんたとは初めて会った気がしない
煉獄杏寿郎、煉獄……

れ、んご、く……
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