第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)
背中を軽く押され、躓きそうになる。
そして振り向くと、みんなが手を振っていた。
「ユウ!ぜってぇ会いに行くから死ぬなよ!」
「プレゼントの分は出世払いで良いっスからねぇ〜!」
「ちゃんとスキンケアしなさいよ!」
「うぅ…そっちの世界のグッズも買いに行くでござる…」
「…っはいっ…ありがとうございます…!」
そして歩き出すと、みんなの鼻を啜る声が聞こえた。
…、私は泣かない。絶対に。
みんなが送り出してくれたんだ。
そして、学園長の部屋に着く。
「すみません…?」
「あぁ!ユウさん。遅かったですね!嘘です!さぁ、そこに腰掛けて下さい!」
「あ、はい」
「さて、ユウさんには説明してなかったんですが、記憶が消える件について!」
「…?」
「元の世界に帰ると決めた日から、徐々に記憶が薄れていくみたいなんです!」
「は、はぁ…そうですか、」
「はい!そしてもう一つ!今から帰っていただきます!」
「え…」
「急なんですがそろそろ鏡が限界そうなので」
「いやそんな急に…まぁ、分かりました」
見送りはして貰ったし、大丈夫だ。
「お世話になりまし…」
「ユウさんっ…!」
「ジェ…イドさん」
大きく音を立てて開いたドアから、ジェイドさんが現れる。