第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)
「俺ら、…って…」
エースはにぃ、と笑うと指を鳴らした。
すると、みんなが花やら箱やらを持って現れる。
「どーよ!俺のマジック!渾身の一発!」
「…はは、…っ」
記憶が無くなった私を見捨てないなんて。
本当に…
「ありがと…っ…」
「ちょ、エース!なに泣かせてんだよ!?」
「は、はぁ!?これやろって言い出したのデュースじゃんか!」
「おい、そこまでにしておけ。ユウが驚くだろ」
「はっはっはっ!賑やかでいいなぁ!宴みたいだ!」
「カリムは少し静かにしろ。」
「ユウくん愛されてるっスねぇ〜」
「せいぜい喰われないように頑張れよ」
「全く…最後の最後までお騒がせな子ね」
「あぁ!皆がこんなにユウくんのことを思っているなんて…!」
「若気の至りじゃのう…」
「なんで拙者まで…こんな隠キャにお見送りされたって嬉しく無いでござるよ…」
みんながやいのやいのと騒いでいる。
すると、向こうから高めの声が聞こえる。
「皆んな〜?いくよ!はい集まって〜!はい、チーズ!」
見覚えがある顔だ。名前は分からないけど。
「はい、ユウちゃん♪これ、ちょっとデコったけどあげるね♪」
「…!あ、ありがとうございます!」
今まで過ごしてきた分のアルバムだろうか。
表紙は綺麗に可愛く飾り付けられている。
「うん!じゃ、行っておいで」
「えっ…?」