• テキストサイズ

明日も君の隣で【twst】

第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)


「…そんな事、無いです」

「え…」

「たしかに記憶は無くなりましたが、私は貴方のことがとても大切で、大好きでした。それだけは言えます」

「…ユウさ……」

「記憶が無くなっても、私はジェイド…先輩、が好きです」

「…っ」

「ごめんなさい。明日、私は元の世界に帰ります。」

「ユウさん…っ」

「すみません。今日はもう離れて下さい…どうしても、貴方を見ていると辛くなるんです。」

「…こちらこそすみません。では、ゆっくりお休みになって下さい。…」

「はい。では。」



くるりとジェイドさんに背を向け、走った。


溢れる涙が、頬を伝う。


なんであの人は、責めないんだろう。


どうしてみんな、私をこんなにも想ってくれるんだろう。


なんで私は、大事な人の記憶を無くしてしまったのだろう。


もう、なんだっていいか。




「どうせ、明日から会えなくなるんだから」



どうせ、私が帰れば皆んな私のことを忘れる。



それでいいんだ。
/ 118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp