第4章 未来なんて【ジェイ監】※微裏(裏)
先輩は私を見つめると、ふっと笑った。
そして、予想外のことを口にした。
「ユウさんはきっと、…僕と付き合うべきではありませんでした」
「え………?」
「…貴女の事をどんなに想っても、今の貴女には足枷にしかならない」
「ジェイド…先輩…?」
先輩は何か知っているのだろうか。
私が帰ることを?ヴィル先輩からの薬を?夢の事を?
「急にどうしたんですかっ…っ…」
と、急にジェイド先輩が抱き締めてくる。
「………今日だけで、いいので…」
「…?」
「僕のことだけを…考えて下さい」
そう呟くように言うと、ジェイド先輩のモノがゆっくりと入ってくる。
律動が始まると、何故か顔にコロンコロンと何か落ちてきた。
「……っ……宝石…?」
「、す…すみませんっ…」
昔どこかで聞いたことがある。
『人魚の涙は宝石になる』と。
「…先輩、泣いて…?」
「っ…………っ」
先輩は覆い被さるように抱きついてくる。
「本当は……僕とずっと一緒にいて欲しくて…っ
でも、貴女には故郷があるんです……分かっているんです…」
まだ、宝石になっていない涙が、
私の頬を静かに伝った。