• テキストサイズ

【進撃の巨人】業火のミライ

第2章  有り触れた日常


.








ライ「よし、じゃあまた明日な。」




女子兵舎の少し前でライナーは彼女の手を離した。ゆっくりと離れるその確かな感触に何処か寂しさをも感じる。





「うん、本当にありがとう、ライナー。」

ライ「もう、着いてくんじゃねえぞ。」

「うん、気をつける」

ライ「俺が助けに行ける距離にいろ。」

「っ…………」






ライナーのその言葉には言葉を詰まらせる。愛の告白のようにも思えるその発言が、の身体中を熱で溶かしていくようで。




その何とも言えない表情にライナーは今自分が言った言葉の意味を理解した。


ライナーの顔までボッと赤く染まり、これは違うぞ、なんて言い訳の言葉が溢れ出る。









.




「分かってるよ」










その時に切なそうにそう笑ったの顔はライナーの中で消えること無く永遠に心に残り続けるだろう。








じゃあまた明日ね、そう手を振って歩いていくの後ろ姿が、消えて見えなくなるまでライナーは呆然と立ち尽くしていた。
















.
/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp