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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第13章 遊郭


それから数日後、光希に緊急指令がきた。
音柱・宇髄天元からのものだった。
義勇にも宇髄から連絡が来ていたようで、出発時に「死ぬなよ」と言われた。
どうやら相手は強敵のようだ。

「行ってまいります」と屋敷を出る。
いつも以上に気合の入る光希。なぜなら今回は善逸たちと合同任務だからだ。
久しぶりに三人に会える嬉しさと、絶対に誰も死なせないという思いを胸に指定された藤の花の家紋の家に走る。


藤の花の家紋の屋敷では、三人の少年たちが今回の任務に関する説明を受けていた。
光希は宇髄の鴉からだいたいの説明は聞いていたが、成り行きで連れてこられた三人は屋敷で概要を聞かされる。

「なんで嫁三人もいんだよ!ざっけんなよ!!」と騒いで殴られる善逸。
「嫁もう死んでんじゃねぇの?」と言って同じく殴られる伊之助。
光希がこの場にいたら大爆笑していただろう。

変装して店に潜入し、嫁を探せ。
宇髄が任務を説明を終えたとき、戸の向こうにある気配。
殴られてへたばっていた善逸がぱちっと目を開ける。炭治郎と伊之助も気付いたようだ。


「来たか、入れ」

宇髄がにやりと笑うと「失礼します」と声がかかり扉がすっと開く。


そこには美しく着飾った光希がいた。



言葉を無くす三人。

……光希、だ、よな?

疑問に思ってしまうほど美しい。


紺色に赤い薔薇をあしらった着物、縞模様の半襟、白地に薄桃色の花が散らされた羽織を着ている。
髪は娘らしく結上げられ、簪を着けている。

紅や白粉、アイメイクもバッチリだ。


「へぇ……想像以上の仕上がりだな。冨岡から借りてきた甲斐があるぜ」

光希が戸を閉めると、宇髄が満足そうに笑う。

固まる男子三人に、「なんだ?お前ら知り合いじゃねぇの?同期だろ?」と首を傾げる。


「宇髄さん」

三人が口を開く前に光希が喋り始めた。

「こんな格好をするなんて聞いてません」
「そりゃ、言ってねぇからな」

ニヤニヤする宇髄。

「面白がってますよね?」
「……多少な」
「くそっ……」
「怒んなよ。べっぴんさんだぞ」
「嘘だ!笑ってる!」

そんな二人の会話を男子三人はポカンと見ている。

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