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【銀の匙】大人と子供【駒場】

第1章 大人と子供【完結】


「ども、駒場一郎です」
「あ、、です」
 家について荷物を置いていると、さっそく紹介されたんだけど……何かやたらにデカい。身長とかもだけど厚みっていうのかな、すごいガタイがいい上に眼つきが鋭い。

「駒場くんって……」
「一郎でいいですよ」
「そ、そう。一郎くんってさ、ガタイいいけど何か部活やってたの?」
 口調とか態度とか丁寧なんだけど、どうしても威圧感がある。
「……野球やってました」
「そっか、野球部だったんだ、そりゃあ鍛えてるよね。あれ、もしかして年同じくらい? 私は19なんだよ」
「俺、この間学校止めたんで15です」
 え? 止めたって、15歳ってことは高校だよね。何で?
「あ~、実家が借金返せなくなって離農したんスよ」
 疑問が顔に出ていたのか、視線をそらして言いづらそうにした一郎くんにハッとした。
「ご、ごめんね。立ち入った事聞いちゃって」
「いいっスよ、別に気にしてないんで。じゃ、俺仕事に戻るんで」

 気にしてないなんて言っても聞かれて嫌な事はある。軽く頭を下げて去っていく背中を見送るしかできない。
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