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貴方と未来を過ごしたい

第2章 変わる未来





ローと出会ってどれぐらい経っただろう。私は今、シャボンディ諸島にいる。


「あれだけもう少し前の島にいようって言ったのに…」


麦わらの一味が騒ぎを起こして辺りは騒然としていた。これが分かってたから散々ローに文句を言ったのに、恩が売れるかもしれないと強行されてしまった。いやまぁ、ジャンバールを危うく助ける事が出来なかったから今行くべきではあったけど…。


「何もわざわざ厄介事に首突っ込まなくても良いでしょ!何でわざわざ…海軍に喧嘩売ってんの!」


麦わらの一味はくまに吹っ飛ばされた。その後の展開なんて漫画にはなかった。なかった結果がこんなにも大変だなんて!ベポが先陣を切ってくれているとはいえ、海軍の数が多過ぎる。瞬間移動をしようにも、5人が限界だとこの数年で分かったのだ。そう、つまり…ローにベポにペンギンにシャチ。そしてわたしで限界なの。ジャンバールがいる以上もう瞬間移動は無理。これで船に戻るまでに誰か一人でも怪我したら許さないんだから!能力で吹っ飛ばしているとジャンバールが驚いているけど説明している暇なんてない。


「あぁもう面倒臭い!こうなったら全員飛ぶからね!」


瞬間移動が無理なら、せめて走る手間を省こう。そう思い全員を浮かばせる。ついでに他の奴らは地面に埋めといた。木の上まで行けば、とりあえずの安全圏だろうと思った。


「待て、海賊共!」
「しつこいんだけど!?」
「俺に任せろ」


元々木の上の方にいたのか、海兵の1人が銃を構えている。イラッとしているとローがあっという間に下へと追いやった。ROOMを展開してタクトで下に落としたんだろうな。


「使って疲れるのも分かるけど、無駄に力鼓舞する時ばっか使わずにもう少し緊急事態に使っても良くないかなぁ!?」


私が怒鳴るように言えば、シャチとペンギンがケラケラと笑い出す。それにもイラッとしたのでとりあえずシャチとペンギンだけ高スピードにしてあげた。


「ぎゃああああ、助けてキャプテン!!」
「ジェットコースターよりこぇえ!!」
「おい、みのり。船の位置は分かってるのか」
「とっくに透視して確認してる。後少しで着くよ」
「みのりの力で浮くの久々だなぁ、楽しい」
「…お前ら、自由だな」


ジャンバールの声に、思わず笑う。自由だよ、だから楽しいの。
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