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貴方と未来を過ごしたい

第3章 作っていく未来




「わぁあああ、ベポだぁああ!」


感動の再開と言わんばかりにベポに抱き着くみのり。良かったなベポ、お前が人間なら今すぐ切り刻んでいたぜ。
クルー達と合流すると、みのりがいる事に喜ぶ奴らが大勢いた。数名はみのりがいなくなってから入ってきたんだが、散々みのりの話をしてたからか特に問題はなさそうだった。


「あぁー、この人が…例の」
「例のあの人か」
「ふーん、こんな人だったんだ」


例のってなんだ、例のって。


「え、何、私そんな有名?」
「そりゃあもう!なんたってキャプテンが惚れてる女なんて気になるに決まってんだろ!」
「ばっ、お前みのりの前ではやめとけ!」
「あ、やば…そ、そういや2年経った割にあんまり変わってないな、みのり!」


迂闊な発言をしたと思っているのかペンギンを叱咤するシャチ。そういえばこいつら散々からかってくれたな。どうしたものかと考えていると、みのりがキョトンとした顔でペンギンに聞きだす。


「え、ペンギン気付いてたの!?いつから!?」
「へ?え、や…まぁ付き合い長いし…キャプテンがあんなにも1人の人間気に入るなんて滅多にないから…絶対惚れるだろうなとは最初から思ってたけど…」
「嘘…そんなにローって分かりやすかったの?」
「あー、まぁ、キャプテン独占欲出した頃とかは無自覚だろうけど絶対惚れてたと思うぜ」
「ただの父親気取りと思って有り得ないと思い込んでたし、2人がよくくっつけようとする発言はからかってるんだと思ってた…」


からかってたのに間違いはないだろうな…。色々と話し込みだす2人をシャチが見て、困ったように俺に話しかけてくる。言いたい事は分かってるが一応牽制としてあえて答えてやるか。


「あの、キャプテン…みのりの反応的に…2人って…」
「みのりは俺のだ」
「…やっぱり…」


俺の返答を聞いたシャチが慌ててみのりからペンギンを引き離す。ペンギンはなんだよと喚いているが、シャチから話を聞いたペンギンは驚きの声を上げた。


「えぇ!?みのりってキャプテンの事いつ好きになったんだよ!」


まずそこなのか。いや、確かに俺もみのりの独り言を聞かなきゃ気付かなかったけどな!







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