第4章 君の血 (朔間 凛月)
「ふぁあ、ふ♪ ……ん~、じゃあ俺眠いから寝るねぇ」
おやすみぃ~っ。とその場で寝付こうとしたらアリスが腕を掴んできた。
「………なぁに?アリス」
意地悪で可愛くないって思ったかな?………今にも泣きだしそうな顔してさぁ。
「言わなきゃわかんないんだけど……?寝ちゃうよ?」
『……えっと…あの…っ』
「………うん♪」
視線を合わせてはくれないけど、何を言いたいかはわかってるよ。だってアリスのこと
『もう少し…』
「一緒にいたいの?」
そう言うと彼女の顔は林檎みたいに真っ赤になった。可愛くて美味しそうでだんだんお腹が減ってきた。
「ふぁあ、ふ……♪じゃあもうちょっと食べる」
カプッ
彼女の首元に噛みついてコクコクと血を飲む。
暖かくて甘くて、アリスの味が口の中に広がった。