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【ぬら孫】双子の兄妹は我が道を行く【奴良リクオ】【氷麗】

第8章 旧校舎(※描写無し)


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「で?それのどこがボクのせいって言うんだよ?」

「こっちの週刊誌には都市伝説。こっちは河童。そして…インターネッツなるシロモノには"現代妖怪"の情報がズラ~~リ!

世は…妖怪ブームになっているのです!どう責任を取るおつもりですか?」

鴉天狗は雑誌や携帯を持ち、水撒きをしているリクオの後ろをついて回っている。

曰く、この妖怪ブームはリクオが三代目を継がずにブラブラしているせいなんだとか。

「かつてのあの快刀乱麻の大活劇!
あれは何だったのですか!!」

「だって…あの時は何が何だか分かんなくなったんだもん!!自分が何言ったかも覚えてないし!」

「そんな無責任な!!
拙者はハッキリと覚えてますぞ!!
オレの後ろで群れとなれとかなんとか言ってたくせにィ~!!」

「あら、正確には"オレの後ろで百鬼夜行の群れとなれ"だった筈よ?鴉」

「水月!」

リクオの後ろからヒョコッと現れた水月は鴉天狗の言葉を訂正し直してそう言った。

「水月からも鴉になんか言ってよ~!」
「姫様!姫様からもリクオ様に言ってやって下され!」

2人に急かされ、水月はやれやれと溜息を吐く。

「三代目を継ぐかどうかはリク君次第でしょう?あまり強制し過ぎるのも良くないわ、反発するだけだもの」

「うっ、ですが姫様!
姫様もリクオ様に継いでほしいのではないのですか!?」

鴉天狗の言葉に水月は頬を赤くして口許を手で覆い、うっとりとした顔で言った。

「それは勿論、リクオ様以外になってほしくはないですわ。我等雨宮組は大体、奴良組の大将の器次第で同盟を継続させるかを決めています。大翔は雨宮組三代目当主となりましたし、リクオ様でないと継続させる気はないみたいですわ。それに…」

「み、水月…?」

「どちらのリクオ様も愛していますが、妖の時のリクオ様の方が私が不安にならないようにと沢山の愛情表現をして下さりますわね」

サラッと言うが水月の目が据わっている事にリクオは驚く。

「水月ぃい!?」

「そうでしょうそうでしょう!!
ほらリクオ様!
姫様もこう言っている事ですし、パパーッと変化なさってくださいよ!」

「む、無理だって~!!」
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