【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第11章 Let's Cooking !!
ホテル帰還後――。
私は怪我の手当を済ませて、早速厨房を借り、ナイトの好きなパイを作り始めようと、他の材料や必要な調理道具を揃え、さぁ作るぞー!と意気込んでいた。
ハルカ「えっと、まずは……何するんだっけ?最近作ってなかったからレシピ忘れちゃった……料理長ーー!」
料理長を呼び、教わりながら作っていった。
採ってきた果物が多かったらしく余ってしまい、どうしようかと悩んでいたら…。
三和「いたいた。妹ちゃん!」
ハルカ「あ、三和くん」
三和「戻って来てたんだな。櫂と二人で出かけて行ったみたいだったけど」
ハルカ「えっ、何で知ってるの?!」
三和「ロビーで隠れてただろ?お兄ちゃんは気が付いてなかったみたいだけど、バレバレだったぞ?」
ハルカ「そうだったんだ…」
あれを気付かれていたとは恥ずかしくなってくる。
三和「ん、何か良い匂いがするな?」
クンクンと匂いを嗅ぐ仕草をしながら不思議に思ったようだ。
ハルカ「今パイを焼いてるところなの。あ、三和くん味見してもらえる?」
三和「お、良いのか♪じゃあ、いただきマース」
フォークでパイを1つ取り、パクッと頬張る。
ハルカ「ど、どう?」
三和「うん、美味い!これなら櫂が食べても文句は言わないと思うぞ!」
ハルカ「え、櫂くん?」
三和「あれ?櫂に作ってたんじゃなかったのか?」