【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第9章 南の神殿の島
ハルカ「うん、大丈……痛っ!」
立とうとしたら、足に激痛が走った。
櫂「怪我したのか」
ハルカ「少しだけ捻っちゃったみたい…」
右足を捻挫したみたいだ。
多少腫れているが、歩けない程ではない。
櫂くんは持ってきていたペットボトルの水でハンカチを濡らし、幹部に巻いた。
ハルカ「冷たっ!」
櫂「応急処置だ。今はこれくらいしか出来ない」
ハルカ「ありがとう……それと、ごめん…」
櫂「……ほら」
ハルカ「え…?」
櫂「おぶって行ってやる」
櫂くんが屈んで背中を向ける。
ハルカ「えっ!?いっ、いいよ!歩けない訳じゃないし!私、重いし!」
自分で言って少し悲しい…。
櫂「その足でどうやってここを登るんだ?」
うっ…確かに。
櫂「早くしろ」
ハルカ「……はい、お願いします」
反論出来ないので、好意に甘えさせてもらう。
櫂くんは私を軽々と背負い、崖を登って行く。
そういえば…。