第8章 密航者…？

数十分後――。


使用人｢ナイト様、少々宜しいでしょうか？｣

ナイト｢どうした？｣

使用人｢実は、離陸前と後の荷物の重量が合わないようでして…｣

ナイト｢何？｣


貨物室に向かう。

貨物室には数日分の食料や、皆の持ち物が積まれている。

当然そこには暖房器具等は備わっていないため、客室より冷えきっていた。

そして貨物室では…――。


ハルカ｢…っくしゅん！うぅ、さ、寒い…！もっと毛布持ってくれば良かった…。ううん、弱気になっちゃダメ！｣


ガチャガチャ――。

突然、貨物室の扉が開く。


使用人｢こちらです｣

ナイト｢ああ…｣

ハルカ｢(ナイト？！もうバレたの！？と、とにかく隠れなきゃ！)｣


ササッ――！

近くに隠れられる大きな箱を見つけ、中に隠れる。


使用人｢特に異常は無いようですが…｣

ナイト｢…ん？あの箱は何だ｣

使用人｢そちらは食料等が入っている筈ですが…｣

ハルカ｢…っ｣


ナイトが私が隠れた箱を気にしている。


ナイト｢そうか…。他に変わった所はないようだな。戻るぞ｣

使用人｢かしこまりました｣

ハルカ｢っは、は…！｣


嘘っ！？このタイミングでまたくしゃみが！！


ハルカ｢は…っくしゅん！｣


あぁ～っ！！やってしまった～～っ！！


ナイト｢今のは……ここか！｣


パカッ――。

箱の蓋を開けた。中には当然…。


ナイト｢ハルカ？！｣

ハルカ｢あ、あはは……見つかっちゃった｣