【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第4章 Shall we dance?
父「どうしたんだい?大きな声を出して」
ハルカ「お父様!ダンス出来る?!」
父「ダンス?」
事情を説明すると、父はなるほど、と頷いた。
父「すまないが、私もダンスは教えられないなぁ」
ナイト「ハルカは儀式の舞でさえ危ういもんな?」
ハルカ「うぅ…っ」
翌日、学校――。
ハルカ「はぁー…」
私は未だにダンスの事で悩んでいた。
三和「どうしたんだ、妹ちゃん?何か悩み事か?」
ナイト「ダンスの事でな…」
三和「ダンス?そういやレンの奴がそんなこと言ってたなぁ。まさか、踊れないのか?」
ナイト「……運動神経は悪くないんだぞ?」
三和「図星か。…! それなら、丁度いい奴が居るぜ?」
ナイト「?」
そう言ってた三和は、櫂に視線を移す。
櫂「……俺はやらないぞ?」
三和「なら、俺が教えてあげようかなぁ?」
ニヤリという笑い方をする三和。何か良からぬ事を考えてるに違いない。
櫂「…っ…教えれば良いんだろう!?」
三和「にししっ♪」
ズカズカと櫂が私に向かって歩いてくるが、私は遠くを見つめていて気が付いていなかった。
櫂「おい」
ハルカ「……はぁー」
櫂「おい!」
ハルカ「ひゃぁっ!?か、櫂くん?!何?!」
櫂「俺がダンスを教えてやる。放課後、部室に来い」
ハルカ「え、櫂くんダンス出来るの?」
櫂「嫌ならいい」
ハルカ「ぜ、全然!寧ろありがとうだよ!」
櫂「! お、遅れるなよ」
ハルカ「うん、分かった!」