第70章 抱きしめてもまだ足りない
「あ…、お帰り…。」
「おう。」
全日本ジュニアの合宿が終わった。
その足で、オレは学校に来ていた。
学校では当たり前のように、バスケ部が部活をしていた。
そしても、もちろんそこにいた。
「びっ…くりした…。今日は部活に来ないかと思ってたよ。」
“あぁ、でもバスケバカだからな…”と一人で納得していた。
だ。
間違いなく、目の前にいるのはだ。
ずっと我慢してたんだ。
これぐらい、良いだろう。
「どうした?流…川……っ!!」
ギュッと閉じ込めたは、思っていたよりも小さくて驚いた。
抱きしめてもまだ足りない
「帰ってきた早々にこれだものねー。流川のヤツ、やるわね…。」
「見せつけてくれるなぁ…(オレも早くアヤちゃんと…)。」