第55章 奪うものが恋で
「よう。ちょっといいか?」
昼休み。
水戸とか言うヤツに呼び出された。
こいつはの幼馴染だ。
そしてオレの敵。
「…なんだ?」
「は頭いいくせに、恋愛方面に関してはすげぇ鈍感なの。ストレートに自分の気持ちを言わないと、伝わんないぜ?」
「は…?」
「ストレートに自分の気持ちを言わないと、伝わんないぜ?」
「……。」
それだけ言って、あいつは行ってしまった。
まさかとは思っていたが、あいつには筒抜けらしい。
どこまで信用されてんだ…。
奪うものが恋で
オレの知らないを知っているあいつは、やっぱり敵だ。