第42章 ぎゅっと心臓を掴まれた
おどろいた。
どうしようかと思った。
そして、正直、困った。
「う…っ。…ひっく…。うぅ……。」
学校の都合で、体育館が使えないから部活はなし。
つまらん。
を誘ってバスケと思ったが、思わぬ呼び出しをくらった。
ガミガミとうるせー説教をやり過ごし教室に戻る。
のカバンはあるのに、持ち主がいない。
を探す足は、自然と部室の方へ向った。
人気のない放課後の部室。
細く開いたドアの中から、聞こえてくるのは泣き声だった。
誰にも聞かれないようにと、声を押し殺して泣いてるのはだった。
ぎゅっと心臓を掴まれた
なぜおまえは泣いてるんだ?