• テキストサイズ

大好きなあなたへ<エドワード・エルリック>

第5章 枕




それはまだ、が旅に加わった日のことだった。


夜も更けたころ。


「兄さん。そろそろ寝ないと、明日に響くよ。」
「んー。」
「もう!兄さんってば!!」


いつもの如く文献にのめりこんでいたオレは、アルの言葉も右から左に受け流していた。


コンコン


「はーい。」


こんな遅い時間に誰だ?
アルに話しかけられた事により、集中力の途切れたオレはドアの方に目を向けた。


「。どうしたの?」


ドアをノックしたのは、旅に無理やりくっついてきただった。


「あのね…。」
「どうしたの?」
「私、枕が変わると眠れなくて…。」


恥ずかしいのか、旅につれてけと迫ってきた面影はみじんにも感じられない。


「だから、ちょっとこっちに居てもいい?」


そんな話をしたのが数か月前。






「おまえ、枕変わっても眠れるようになったのか?」
「え?私の枕はエドの腕だから変わりようがないでしょ?」




/ 10ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp