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親愛なる君へ

第1章 出会い


突然、こんな事になってしまってごめん。
気持ちを伝えたくて、頭の中の整理もしたくて、君に手紙を初めて書いてみた。
恥ずかしいけど、俺の事、忘れて欲しくないから、形として残しておくよ。
縁起でもない事言わないでって?
あはは、、、。
そうだね、うん、そうだね。
でも、受け取って欲しい、俺の気持ち。

そうそう。君と出会ってかれこれ三年くらい経つのかな。
月日が経つのがあっという間だった気がする。

あの土砂降りの雨の日、俺はドラマの撮影の撮りが終わって、喉が渇いたから近くのコンビニ寄ろうと思ったらさ、ゲリラ豪雨?って思ったくらいの雨が降って、びしょ濡れになってさ、慌てて店の屋根に避難したんだよ、本当マジ焦ったの。マネージャーも居なくって、やべーってさ。
で、君がたまたま俺の隣りで雨宿りしてて、話かけてくれたの覚えてる?
俺バレたと内心ヒヤヒヤした。サインくらいなら書いてもいいかなーとか思ってた。
でも君は俺に傘を貸してくれたんだよね。
【濡れちゃうけど大丈夫?俺は大丈夫なんで。】
と伝えたんだけど、君は
【大丈夫です。会社が近くにあるし、予備の置き傘あるんで、どうぞ。】
ってさ。マジ嬉しかった。ありがとう。
次の日休みだったから、君の会社の近くで君を待っててさ、周りは変な目で見てたと思うけど(笑)
ドキドキしながら君を待ってた。

ドキドキする様な人には見えないって昔から言われるけど、顔には出さないだけで、内心ヤバいくらいドキドキしてるんだよ?

笑わないで(笑)恥ずかしいから。

役とスッピンは違うから。本当に。

雨の日は君を思い出す。
そんな日に出会えたのが奇跡だったのかもな。
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