第1章 第1章 What is your answer?
〜楽視点〜
今日すみれを家に呼んだのは他でもない。
すみれに俺の思いを告白する為だ。
でも実際には先にあいつが風呂に入ったから…どうしたらいいんだ…
龍に言う…いや、あいつ女苦手だからな…
天は…駄目だまた喧嘩になる…
「どうしたらいいんだ…」
そうこうしてるうちにすみれが出てきてしまったら…
「楽っ、風呂場貸してくれてありがとう!次入る…」
ドンッ
一瞬、自分でも一体何をしたのか分からなかった。
「楽…?どうしたの…?」
「俺は…
すみれの事が好きだ」
「えっと…それは…友達の意味…ですよね…?」
「いや、女として好きだ」
近いからか、すみれの顔が赤くなってるのが分かる。
そして欲のまま、こう言った。
「お前を、抱いていいか……?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜夢主視点〜
楽が何を言ってるか、私はすぐに理解できなかった。
楽の今まで私にとってきた態度は1人の“女”ではなく1人の”友人“として見てる様な感じで不安だった。
楽の事が好き
それを言うまで幾つの月日が過ぎたか分からない。
でも今、楽が私の言おうとしていた3字の愛の言葉を私に言ってくれた。
正直、嬉しいって言ったらいいのかな
「なぁ、駄目か?」
「駄目じゃない、むしろ…嬉しい」
「嬉しい…?」
「うん。私、楽の事が好きだったの。だから、楽と両思いだったんだなぁって思えて嬉しいの。だから…」
チュッ
「んなっ…⁉︎人が喋ってる途中に…キス…しないでよ…」
「お前がそういう事言うから我慢出来ねぇだろ…」
「私のせいかよ…(ボソッ)」
「そうだ、今までのお前のそういう所にどれだけ耐えたか…」
耐えた…?
「ねぇ楽、耐えたってどういう…」
チュッと、その続きは言わせないと言っているかの様に唇を重ねた。
私の口から楽の舌が入る。
唾液が混ざり合い、舌を絡めあい、この感覚を言葉にするなら“快楽”と呼ぶべきだろうか。
「ふぁ…楽…♡」
勢いはどんどん増していく。
まるで私が楽を誘ってるかのように────