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家政婦さんっ!

第1章 第一章その一 燃えてるね。


「司!あやめ!」
「あ、隆志さん」
すんごく長くて黒いリムジンから、ダンディーでスマートな伯父さんが降り立った。
父の兄にあたる隆志さん。またあんな車で来て、近所迷惑になるからやめてって言ってるのに…
……あ、そっか。近所、燃えちゃったんだ。
「二人とも無事か!?無事なのか!?はっ、そこに横たわるのは、司!?死んだのか!生きているのか!死んでいるのか!」
「縁起悪いこと言わないでよ。お兄ちゃん、寝てるの」
「そうか!相変わらずだな!この可愛い奴めっ」
「で、どうしたの」
「火事だと聞いて、いてもたってもいられなくなったんだ。全部燃えたんだろう?私の自宅に行こう」
「…うん」
あたしたちはとりあえず隆志さんの家に向かうことになった。
離れたくはなかったけどここにいても埒が明かない。
灰が飛んでくるだけだ。
リムジンに乗り込んで何気なく車の窓を開けるといまだに燃え盛る我がアパートが見えた。
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