第3章 嘘の彼女
あれから、数日。
自分の設定について探ったり、家の場所を確認したり、なんとかある程度生活に必要な場所とか確認できた。
それにしても、火影側近であることにうれしすぎて、朝から晩まで働いた。
好きな人のそばにいられるんだ、苦ではない。
だが、どうかかし先生に好きになってもらえばいいのか…
時間が限られていることに焦りはある。
だぁ~わからん…
そう考えつつも書類を整理していたら、きれいな封筒が出てきた。
なんだこれ…?
ガサガサと開けてみると、
「み、見合い写真!!!???」
バカでかい声で叫んでしまった。
かかし先生とシカマルがびくぅ!!!としたのがわかった。
「ほっ、火影様…まさかお見合いを…?」
めちゃくちゃ綺麗な人やないかぃ…
ワナワナとにぎりしめた写真を片手に、感情だだ漏れの表情でかかし先生をみた。
「あー…また来てた?
もー今はいいって言ってるのに大名たちから、やたらお見合いの話がくるんだよ。シカマル、今回も断れないのー?」
「だめですよ六代目。大名たちの顔を立てるためにも、顔は出さなきゃならないですから。
ゆくゆく断るにしても、行くだけ行ってください」
「もー何度目よ、これー。
気をつかうから、結構しんどいんだよ?」
「わかってますけど、仕事ですからこれも」
「あの…火影様は結婚願望…ないんですか?」
「そうねー…ないことはないけど、ほら火影やってるから今いっぱいいっぱいだし」
とにっこり笑われてしまった。
確かに、ほとんどの時間をここで仕事をしていて、里と里の人々が一番優先な火影業務のかたわら、
恋愛なんてやってる暇…ないですよね!?
と心の中でつっこみを入れながら、自分もショックを受けた。